日本のすしの名店「すきやばし次郎」を描いたドキュメンタリー作品

日時:2012年4月6日(金曜日) ~4月12日(木曜日)
 上映時間:1時、3時、5時、7時9時

会場:Landmark's Keystone Art Cinema

8702 Keystone Crossing, Suite 201A
Indianapolis, IN 46240
(317) 579-3009

アメリカ人監督描く、銀座の世界的なすし名店で3つ星の「すきやばし次郎」ドキュメンタリー映画「Jiro Dreams of Sushi」が、インディアナポリスで上映されます。

オフィシャル・ウェブサイトはこちら:http://www.magpictures.com/jirodreamsofsushi/

Director: David Gelb, 2011
81 minutes, Rated PG



(以下、シネマトゥデイ映画ニュースから作品紹介を抜粋)

同作は、ミシュランガイドで3つ星を獲得した世界的に有名な銀座の寿司店「すきやばし次郎」の創設者で、85歳で現役寿司職人の小野二郎さんと息子たちを含めた弟子との関係を、こだわりを持った職人の観点からつづった作品だ。

 アメリカ人であるデヴィッド・ゲルブ監督が、日本のすし店を描くことになった経緯は「実は、世界中でベストの寿司職人を描いた作品を制作するつも りだったが、多くの職人を描くことは、ちゃんとした映画として成り立つか疑問に思っていたころに、小野二郎さんを撮影することになり、彼を知る過程で自分 が伝えたいすし職人の世界のことが、すべて彼の観点から伝えられると判断したことが制作の始まりだったんだ。それから、小野二郎さんと息子さんたちの関係 を描いたことで、しっかりとした映画に結びついていったんだよ」と述べたデヴィッドの父ピーターは、メトロポリタン・オペラのジェネラル・マネージャー で、彼が日本を訪れたさいに知り合った長年の友人で、料理批評家の山本益博氏が協力してくれ、「すきやばし次郎」で撮影ができることになったそうだ。

 小野二郎さんの二人の息子、兄の禎一さんと弟の隆士さんは、初めからすし職人になるつもりでいたのか、との質問にデヴィッドは「弟の隆士さんは、 小さいころからすし職人になりたかったらしく、初めは父親二郎さんのもとで学び、それから一本立ちして自分の店を六本木に開くことになった。兄の禎一さん のほうは、小さいときから厳しい世界で働く父親を見ていたから、特にすし職人になりたかったわけではなく、むしろ彼は車に興味を持っていて、レースカー・ ドライバーになりたかったこともあったらしい。けれど、父親二郎さんが禎一さんの助けが必要となって、彼は寿司職人になることを決意したんだ。それが、今 では父親に劣らないほどの素晴らしいすし職人になっているんだよ」と答えた。

 職場では厳しい小野二郎さんが信頼するマグロのディーラーである藤田さんは、築地でマグロを手の感触の良し悪しで判断してから、仕入れを決意する そうだ。「彼は本当にエキスパートだよ。長年やり続けているが、当然始めたころは、マグロを味見して仕入れていたんだろうが、今ではマグロの尾の近くの部 分を触っただけで、良し悪しがわかるだけでなく、そのマグロ全体の中身の味まで想像できるそうなんだ。小野二郎さんが寿司のエキスパートであるように、藤 田さんもマグロのエキスパートなんだ」と絶賛した。小野二郎さんの職人としての素晴らしさだけでなく、その周りのスタッフが優れていることが「すきやばし 次郎」の味を高めている。

 また、タコをマッサージして柔らかくすることについては「約1時間くらいタコをマッサージして柔らかくしているのは、柔らかさだけを追求している わけではないんだ。タコをもみほぐすことでタコの体内の繊維が分解されて、それまでタコが食べていた貝類のうま味も新たに加わるんだよ。彼ら(小野二郎さ んと弟子)は、すべてこのようなこだわりを持っていて、この魚はどの海洋を渡り、どういう物を食べているかも知った上で、すべての魚を取り寄せているん だ」とデヴィッドが明かしたように、魚だけでなく、米の炊き方、そして店の中の清潔感まですべて徹底して行われている。 
(以上、引用終わり)